ミネラルと冬虫夏草の相乗効果
本協会がミネラル摂取について薦めているのは、下の食材の組み合わせです。昆虫と大地の栄養成分を吸収して成長するキノコ・冬虫夏草とスポーツ能の関係。そしてミネラル豊富な酵母菌と植物性化学成分(フィトケミカル)豊富な特殊な植物の三位一体となったサプリメントです。以下には、ミネラル補給食材として亜鉛酵母、セレン酵母、そしてカルシウムイオンを取り上げて詳しい説明を加えました。 |
瞬時に酵素を増産する亜鉛と冬虫夏草
微量元素亜鉛の大きな働きは、体内で酵素の生成に関与することです。細胞形成や糖質代謝、タンパク代謝、脂質代謝を促進し、血糖値を正常にすることや癌の要因となる活性酸素の分解除去、腸絨毛の谷間に絡んだ有害ミネラル排出にも深く係わります。
これらの酵素を生成するための亜鉛1日必要量は9mgですが、これを摂るには含有がもっとも豊富な大ぶりの牡蛎で8~10粒、牛肉赤身で250gを食べねばなりません。しかしこれを毎日食べることは難しく、その上に、亜鉛の吸収効率が悪いことも摂取不足の原因となっているようです。
スポーツマンにとって、亜鉛の摂取は不可欠です。亜鉛が不足すると代謝がダウンするので、消化吸収、体内運搬、細胞合成、老廃物の廃棄などの作業が進まないので、疲労感を感じたり筋肉痛や筋肉障害を起こす原因となります。そのうえに、ホルモンバランスが悪化して感情が不安定になるので、胸のすくようなパフォーマンスを発揮することができません。
冬虫夏草には亜鉛を多く含んでいますが、摂取量がごく僅かなだけに、激しいスポーツをするアスリートの身体をコントロールするには、冬虫夏草と亜鉛のサプリメントが必要です。冬虫夏草で腸内善玉菌を増やしながら亜鉛の効果を高めるにためには、生物由来のキレート化した亜鉛を摂取しなければなりません。
活性酸素をブロックするセレンと冬虫夏草
亜鉛と同じく、日本人に不足しているのが微量元素セレンです。国民の4人に1人が、循環器系疾患といわれる心臓障害や脳卒中で死亡していますが、その多くがセレン欠乏症だといわれています。ところが近代医療では、これらの症状については癌と同じように確たる治療法が確立していません。したがって発症すれば即、死に直結する可能性が高いという危険を伴います。 血管など、循環器系の発症原因は活性酸素だといわれています。呼吸の際に吸気の約2%が活性酸素になって白血球に取り込まれ、細菌など外敵の侵入を防ぐのに使われるのですが、過剰に増えると逆に身体を傷つける要因になります。過度なスポーツや紫外線も過剰な活性酸素を生成する要因の一つなので、アスリートにとっては対策を考えておかないと、故障したり命を落としかねない危険性があります。 あの有名な「馬軍団」の猛特訓はチベットで、冬虫夏草とスッポンを食べながら続けられました。これは、チベットの冬虫夏草やスッポンに多くのセレンが含有していたからです。通常なら、酸素の稀薄な高地の猛特訓は身体を傷めるのですが、逆に、馬軍団は鉄人となっていったのでした。 セレンの1日摂取基準量は、通常男子で30マイクログラム。豚レバーなら50g、鶏卵なら5玉ですが、特訓にのぞむアスリートには活性酸素の被害を防ぐために高濃度摂取(毎日100~200マイクログラム)が必要となります。鶏卵なら40玉、黒マグロなら600g、豚レバーなら400gを毎日食べなければなりません。しかしながらこれも困難な数字なので、天然由来のキレート化したセレンと腸内善玉菌を増やす冬虫夏草のサプリメントを食べるのが賢明です。 |
心臓を保護するカルシウムイオンと冬虫夏草
アスリートにとって、カルシウムの欠乏はきわめて大きなトラブルに発展します。その一つが心臓障害、そして次に、関節など骨格の故障を招くからです。 |