急激な人口拡大と経済成長よって、電力不足が深刻な問題になっている。人口が膨張する農村部では3~5憶人以上が電気を利用できずに生活しているし、さらにはバンガロールやムンバイといったIT産業が発達した大都市でさえ、日常的に数時間の停電が起きている。原因として挙げているのが、総発電量不足、盗電、送電線伸長に伴う電力量の消耗、それに輪をかけるのが石炭不足による発電縮小である。
インドの総発電量は中国、米国に次ぐ世界第3位である。2019年は3億7000万KWのうち、石炭火力が約57%、再生エネが20%、水力13%、ガス火力7%、原子力2%という発電比率である。これを2030年までに、再生エネ割合を20%から40%まで引き上げようという壮大な目標を設定している。すなわち約 7400万KWの太陽光発電ならびに風力発電設備を全国に増設すことでエネルギー確保に向けた問題点を解決しようとしている。