「酵素」を摂りたいけど何処にあるの？

海の酵素は浅瀬に密集する

酵素がどのように創られたのか、反復してみましょう。４０～３８億年の昔にアミノ酸が産まれ、海に溶けた陸地のミネラルと結合して酵素が誕生しました。酵素は周りのアミノ酸を繋ぎ合わせて、無数の生命体を創造しました。これから見て、大自然の酵素を含む食品は海と陸地の間、いわゆる河が海にそそぐ入江付近に多く存在すると考えられます。
入江には、陸地から流れ出た昆虫や種子や動物などのアミノ酸と、大地を削った海水に浮遊する百数十種のミネラル。これらが結合して酵素となり、アミノ酸を繋ぎ合わせてプランクトンとなって肥沃な海を形成しました。フコイダンのような海藻が育ち、チリメンのような小魚が群れ、牡蛎やシジミなどの魚貝類で潤います。これら生物の多くが大自然の欲望を持ってさらなる進化を目指すことから、その体内には豊富に酵素を含んでいると考えられます。

陸の酵素はこちらから

植物が出現したのは南アフリカのトランスバールで発見された化石からみて、およそ３５億年前のことと思われています。この時点では真核生物と同じように酵素が周囲のアミノ酸や有機化合物を繋いで液滴を形作り、巨大化し複雑化していますが、この過程で、太陽光をエネルギー源とした光合成細菌を組織内に取り込んで共存共栄の進化をし始めています。やがて細菌は葉緑素に変化して糖質を蓄え成長と増殖を繰り返してシアノバクテリアという藻類が形作られました。そして２５億年前には驚異的な大繁殖期を迎え、海水は酸素濃度が高まって酸化。逆に二酸化炭素が減少したことで地表温度は低下し続け、ヒューロニアン氷期を迎えます。それから２０億年が経って氷河期が明けた６億年前には、海水の酸性化を嫌う植物が陸上を目指し入江から河川、湖沼へと進出して、広大な森林を創りました。

共存する光合成細菌は葉っぱと同化して光合成を行う葉緑素（クロロフィル）を形作り、余分な酸素を放出するとともに、糖質やクロロフィラーゼという酵素を貯蔵します。この成分は強烈な太陽光線や害虫などに対抗しうるフィトケミカルを産生して、植物自体を自衛する働きを持つようになりました。森林は膨大な酵素によって繁栄を続けています。

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《酵素とは》
人間の体内には5000種類もの酵素が貯えられていて、食事による栄養の消化吸収や臓器への配分、臓器細胞内への取り込み、代謝による細胞の形成そして排泄、侵入異物の除去など、生命活動は全て酵素の働きによって維持されています。健康を維持するためにはより多くの種類の酵素を食事から摂取しなければなりません。

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