BG冬虫夏草を培養した人間の肝がん細胞に微量投与する試験を実施してみた。試験者は国内のA製薬会社研究室である。試験方法は別紙にA研究所作成のデータとして記載したが、要約すると、国内栽培したBG冬虫夏草(乾燥粉体)を80度の熱水で2時間煮沸し1000倍希釈した水溶液を作成して常温にして、これを前記した肝臓癌細胞に投与する方法である。この試験方法は、試験体の「細胞増殖抑制試験」または「細胞阻害試験」と呼ばれるもので、試験体がどの程度、細胞の増殖スピードをコントロールできるかについて測定するのである。 |
グラフは、私が開発したBG冬虫夏草の癌細胞阻害データ(赤線)と、昆虫に菌糸を注射して発芽させた他社の冬虫夏草(黒線)のデータを比較した試験データである。使用した癌細胞は人間の肺癌細胞で、72時間後の癌細胞阻害率(細胞増殖抑制率)の比較ではBG冬虫夏草(グラフ赤線)が95%以上の癌細胞を消滅(アポトーシス)させたのに対し、他社の冬虫夏草は増殖抑制効果が確認できるものの、癌細胞が消滅するという事実はみられなかった。この結果から、BG冬虫夏草は細胞の増殖阻害率が高いのと同時に細胞消滅作用が著しいことが分かり、これに対して他社のものは、細胞消滅には至らなかったものの、細胞増殖抑制効果は認められたといえる。これによって冬虫夏草の癌細胞に対抗する効能は認められたが、消滅(アポトーシス)効果については、期待値に大きな差が有ることが分かった。 |
冬虫夏草の種類を、研究者としての経験から区分すると、左表のように分類できる。植物のみに寄生する種をバッカクキン属、昆虫に寄生する種の科目をノムシタケ属と区分する。ようするに、昆虫に寄生する冬虫夏草と昆虫にも植物にも寄生する冬虫夏草(サナギタケ)と植物のみ寄生する冬虫夏草(虫草花)の3種類である。
植物に寄生して、発芽する冬虫夏草の種類は多種多様である。なかでも中国で有名なのが麦の穂先に寄生するバッカクキン科(麦角)の虫草花、稲米に寄生して発生する北虫草や金虫草(写真)である。これらは中国浙江省や山東省の農家で大量に栽培されており、写真のように色彩や姿かたちは変わらない。野菜を扱う市場に山積みされ、斤(500グラム)あたり750円前後で販売されている。この種の効能はなんとも表現が出来ないが、キノコだから身体に良いことは間違いないだろう。
古くから「神秘」の薬膳と言われ続けた冬虫夏草が、株式会社BGサイエンスの発明によって日本で栽培できるようになった。写真のように容器でコンパクトに栽培できるようになって、鹿児島から埼玉県まで15カ所の栽培基地で生産されている。産地が明確であること(例えば中国のものは何処で栽培しているか不明)と、安定生産性(リスクを冒して正体不明なものを輸入する)が確保できることから、その効能効果が注目されている。行政的にも特許権の取得につづいて、6次産業化補助金を取得したり、各地でふるさと納税の返礼品に指定されるなど、きわめて高い評価を受けるようになってきた。価格はチベット冬虫夏草のほぼ30分の1と格安である。
上記の試験を受けて、BGサイエンスの冬虫夏草の気になる効能は何といっても微量を投与するだけで癌細胞が消滅することです。もしも冬虫夏草を食べて癌細胞が消滅するなら、痛みも出血も副作用がなく癌が消えてしまうことが期待できる、ということになります。この結果から、めまい・耳鳴り・首筋の凝りなど高齢期に感じる不調の改善にも、何らの試験方法が有れば素晴らしいデータがでるのではないかとの期待が膨らみます。
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この体調不良は、内耳のリンパ液の流動性が悪くなることが原因とされていますが、西洋医学ではそのメカニズムは不明のままで、憶測ではストレスやホルモンバランスの崩れや過労、睡眠不足、アレルギーなどの要因が関係していると思われています。東洋医学(中医)では「腎虚」と呼ばれ、腎臓に貯蔵されるべき栄養成分が不足していることのシグナルだと言われています。そして最近、腎臓に貯蔵されるべき栄養成分を含有する素材が注目を集めています。西洋医学では改善しなかっためまい、耳鳴りが自然素材中心の摂食によって簡単に改善したという報告も多くあがっています。これらの不調は、放置しているととんでもない病気を招く恐れがあります。腎虚→メニエル病→パーキンソン病→多系統萎縮症と重症化していって命を落とすことにもつながります。
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(1)多系統萎縮症という難病について |
多系統萎縮症(MSA)は、小脳や大脳が萎縮することで脳に関連する神経をはじめ、全ての機能が麻痺し、やがて動かなくなるという恐ろしい病気で、第17指定難病になっています。一般的な症状はパーキンソン病とよく似ているといわれ、歩幅が狭くなり歩行が遅くなる、呂律が回らなくなって声が小さくなる、足腰の動きが極端に衰えて立てなくなるといったものが目に付きます。発病から2~3年を経過すると食事が喉につかえる「誤嚥」という症状に泣かされ、これが原因で気管支炎や誤嚥性肺炎、激しい喘息を患って、いわゆる食事が喉を通らない状態に陥り体重が激減します。発病してからの寿命はおよそ7~8年といわれており、患者さんは数年間もただ寝たままで死期を迎えるという悲惨な病気です。発病の原因が不明で治療法も確定していませんが、現時点で、日本には2万人余の患者さんが難病指定されております。 |