15包入りパック:3,240円
薬膳キノコとは、薬用効果が期待できるキノコのことを指す。歴史的にも有名な冬虫夏草と霊芝、さらにマイタケ、つくし茸、キクラゲ、マツタケなどがそうである。これらキノコは食用にしたり化学成分を抽出して、抗がん剤など多くの医薬製剤を製造している。
ここで着目するのがキクラゲの持つ未知の効力である。主成分のキクラゲ多糖体は貴重な水溶性の食物繊維で、これを有効活用するために乳酸菌で完全発酵して、その抽出物(発酵エキス)をサプリメントの主原料とした。キクラゲ多糖体発酵エキスは腸に入って強烈に腸内フローラに働きかけ、善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌・酪酸菌の活性を促す。
腸には、絨毛・微絨毛の谷間にフローラと呼ばれる常在善玉菌の活性スペースがあり、ここに押し込まれた食品は、ぜん動と善玉菌の活性によって細分化され、消化酵素によって栄養成分は取り込まれる。ところがこのスペースに化学物質が絡むと、ぜん動運動を阻害され善玉菌の活性も妨げられる。そして宿便と呼ばれる強固な腸内面被膜となって便秘と下痢がつづく不快感が高じてくる。こうなると、いくら栄養分の高い食品やサプリメントを摂っても、吸収されなくなる。
こうした状態から宿便を分解してくれる期待があるのが乳酸発酵したキクラゲ多糖体。常食することで腸内環境を弱酸性に保つことになり、これが、谷間に絡んだ化学物質を徐々に分解して宿便を剥ぎ取ってくれる。
生体は自らが生きるために動き、そのために食糧を必要とする。食糧は小さく砕かれて小腸や大腸で腸内細菌によって、生体が必要としている化学成分として産生され、肝臓を経由して体内全ての部位に送られ、動作として組み立てられている。
「動く」ということは食糧を捕獲するための手段であり、これを正確に行うために視覚・聴覚・臭覚・味覚という機能と、運動能力・判断力などの能力が交錯する。もしも腸内細菌がなくなったら、体内の機能や能力は動かなくなり食糧を得ることが出来なくなる。
近代社会は生体の大原則を無視して利便性を追求した。その結果が、化学成分によって腸内細菌を失い、機能と能力さらには、人間としての存在感すらも失おうとしている。
腸内に、食品に添加される酸化防止剤、リン酸カルシウム系のサプリメント、便秘薬で使われる酸化マグネシウムが溶けないままで滞留すると、これらが絨毛の谷間に絡まって排出できなくなる。まるでペルシャ絨毯に砂をまいたような状態となり、これがさらに腸の活動を弱めてしまって、常習的な便秘を招く。
食べてもすぐに下痢したり、かとおもえば極端な便秘を繰り返すようだと、栄養分の消化吸収がおろそかになって栄養失調が起因する重大疾病へと進行する。たかが便秘と侮ってはいけない。便秘から難病といわれる恐怖の病態に移行する可能性が非常に大きい。
腸のぜん動運動と便秘のメカニズムを添付絵図で見てみる。食品が右から左へと移動するが、その原動力は、腸の繊毛が波のように順次伸縮するからで、あたかも打ち寄せる波のように移動してゆく。この動きに押された食品はその先の絨毛の谷間に入り込み、消化吸収を繰り返し、次第に便となって排泄へと向かう。
ところが絨毛の谷間に化学物質が絡んでしまう(下図赤丸)と絨毛や微絨毛の伸縮がし難くくなって排便圧力が低下し、やがて宿便を伴った便秘になる。これが長期化すると、癌の発症や脳神経が衰弱する難病などの原因になる。
日本人の半数が常用する便秘薬
病院でも薬局でも「便秘」といえば勧められるのが酸化マグネシウム。痛みがなく便が硬くならずに排泄できるが、腎臓障害の原因となると厚労省では警告を鳴らす。他の方法が見当たらないことから常用しているが、添付データのように腎不全が猛烈な勢いで増加している。
日本は世界一の腎不全国家
直近の50年の間、末期腎不全(透析または移植)患者が急速に増えている。腎臓障害の因果関係が明確になるころには末期患者が大幅に増えているだろう。もう一つの問題は、食品が消化してない段階で排泄されること。栄養失調を招かなければよいのだが、その可能性はきわめて大きい。
紀元前3~4世紀に編纂された漢民族最古の薬学記「神農本草経」には、便秘の対処薬として大黄という生薬が記載されている。腸のぜん動運動を促進して大腸での水分吸収を抑制する成分が含まれると書かれ、当時にはすでに王侯貴族も便秘に悩まされていたと想像できる。
西洋に目を向けると、紀元前3世紀に活躍したマケドニア王朝のアレキサンダー大王がアフリカ地中海岸のソコトラ島を侵略したが、その目的が、島に群生するアロエを手に入れようとしたからだと言われる。西洋では、当時からアロエは便秘に効くと認識されていた。これらの薬草は今でも、便秘解消やデトックスの手段として多くの商品が販売されている。
腸を刺激してぜん動運動を活発に
漢方生薬・大黄にはアントラキノン配糖体とタンニン性成分が刺激的な苦味を持ち、腸壁を刺激してぜん動運動を活発にする。アレキサンダー大王が着目したアロエにもアロインと呼ばれる苦味成分が腸を刺激する。時にして刺激が腹痛となって顕れるので好まない方も多い。
水分吸収を抑制し排便意識を高める
便秘に多用されている酸化マグネシウム。難溶解性、非刺激性の医薬に認証された下剤である。腸内の浸透圧を抑制して、便に含まれる水分を吸収せず、軟らかいままで排出を促す。これによって体質が改善されるわけではないので腸内環境は改善されず、長期的な使用は高マグネシウム血症を招き腎不全の原因となる。
皮膚には化学成分と長期的に接触すると、がんが発症する可能性がある。このメカニズムを裏付けたのがおよそ100年前に東京帝大医学部教授に就任した山際勝三郎博士。博士が行ったウサギの耳の実験では、耳に傷を付けたウサギに繰り返しコールタール(化学物質)を接触させて、傷の周辺にがん細胞が形成されるのを確認した。この実験は、世界で初めて化学物質の継続的な接触ががんを形成することを立証したもので、高い評価を受けている。
これを参考に、便秘すると、腸の絨毛や微絨毛に絡まる化学物質が長く腸壁に接触することになり、これにより大腸がんや直腸がんを発症するリスクが高まる。
小脳は後頭部に位置し、脳全体の15%の容量なのに大脳の3倍近い1000億個の神経細胞を有する。細胞からはニューロンという枝状の突起がでていて、他の脳細胞と連結して神経回路を形成している。ニューロンには約10個のグリア細胞が不随していて、細胞から分泌する栄養因子をニューロンに供給しながら神経(運動)回路の活動を維持している。
神経回路を活性させるには、小腸大腸で分解吸収された糖質・ビタミン・脂肪酸・アミノ酸・ミネラルが必要で、これらを酵素化して脳に送る。よって便秘が続いたり宿便があると栄養分の供給が不足してグリア細胞が機能せずニューロンも衰退、やがて難病に至ってしまう。
脳の栄養失調が指定難病へと移行する
パーキンソン病・多系統萎縮症(オリーブ橋小脳萎縮症)・ハンチントン病・筋ジストロフィー・アルツハイマー症候群(認知症)・メニエール病・もやもや病・進行性核上性麻痺・脊髄小脳変性症・・・)
編 集 株式会社BGサイエンス |