スンガリで採れるチャガ(樺樹茸)にはアルツハイマーを克服する効果があるという
製薬分野に研究を広げるロシア
ロシア科学アカデミーとレニングラード第一医学大学の研究はすでに70年を経過して糖尿病や抗がん剤、アルツハイマーなどの新薬を製造する段階に入っています。製薬研究によって単離されたキノコ内化学成分はチャガ多糖類、各種酸化トリテルペノイド、トラメテシン酸、葉酸誘導体、オブリクオール、チャツリン、各種ラノステロール型トリテルペノイド、芳香族バニリン酸、ステロイド、ヒドロキシ安息香酸、シリンギン酸、タンニン化合物、アルカロイド化合物、メラニン、低分子ポリフェノール、リグニン化合物などが確認されています。
スンガリの水源は長白山の天池
スンガリ(Sungari)とは満洲語のスンガリウラを語源とするロシア語で、天の川を意味します。水源は中国と朝鮮とロシアの国境で標高2744mの長白山。頂上にはカルデラ湖があって、不思議なことに地底深くの水が頂上めがけてコンコンと湧き上がってくるのです。氷が融けると一挙に滝となって流れ下りますが、この様をを現地の人は天から流れくる川だと見たのでしょう。渓流沿いにはクマや長白虎など不可思議な動植物が生息していて、政府によって大切に保護されています。
スンガリで育ったチャガ
スンガリとは、天池から湧き出てアムール川の源流にあたる松花江に至るまでの渓流を指すロシア語です。この地域は中国政府から自然保護地域に指定されており、観光客も車両も、侵入を厳しく規制されています。地下深くから湧き出る水は豊富なミネラルに溢れ、さらには未知の元素を含有するといわれ、自然科学者による研究と解析が行われています。
白樺が密集する自然林に、ごく稀に古木に付着した黒いこぶ状のものが見られますが、これがロシア語でチャガというキノコです。
ロシアの医療機関が買い取る
ここ自然保護区の監視人は域内の動植物を見守っており、白樺の樹にチャガが寄生すると、栄養を吸収され枯れてしまうので、8月に点検してチャガを見つけて採取します。数十万本の白樺を地面から次々に見上げて20センチ以上の目視可能なものを採取しますが、中には15年物で30センチ、20年物で35センチほどのチャガが採れることもあります。こうして採取されたチャガは年代に応じて価格が付けられ、ほぼ全量がロシアの医療機関(事項)に買い取られます。
チャガはエスキモーが愛飲するお茶
永久凍土(ツンドラ)の北極圏では、植物が繁茂しません。そこには先住民族エスキモーが暮らしており、彼らは数千年の間、穀物も野菜も全く口にせず海獣と魚だけの食生活を続けてきました。それでいて糖尿病などの疾病がないことに、ソ連科学アカデミーの科学者たちは驚きを隠しませんでした。解明を進めてゆくとお茶として常用されているチャガに行きついたといいます。チャガには高い活性酸素除去能力や酵素活性作用があるのではないかと、医学会も含めた研究が加速してゆきました。
スンガリ・チャガは政府公認
ロシアで北極圏は国土の20%を占め、現在230万人が暮らしています。ツンドラでは野菜も果物も育たず、非常に偏った食生活になっているようです。これによる栄養不良は深刻で、その多くが糖尿病や高血圧で苦しんでいます。
こうした社会現象を改善しようと、ソ連(現ロシア)科学アカデミーと第一レニングラード医学大学が協力したチャガの研究が1951年から始まりました。エスキモーのお茶として効果が認められた地域のチャガには政府が公認して飲用が奨励されています。
ロシア科学アカデミーの研究
スンガリ・チャガは非常に高いSOD消去活性を含有していることから、アルツハイマー、乳がんや口唇がん、胃がん、耳介下腺がん、肺がん、皮膚がん、直腸がん、ホーキンスリンパ腫など腫瘍細胞に対して明らかな阻害効果を示すという報告がされています。また、体内のフリーラジカルを除去することで細胞を保護し、細胞分裂の数を延長し、細胞の寿命を延ばすと予測されており、代謝を促進することから老化を効果的に遅らせることや、チャガの長期飲用により寿命を延ばすこと、肝炎、胃炎、十二指腸潰瘍、腎炎に対しても治療効果が期待される。
政府はスンガリのチャガを特別視
極寒の地に繁茂する白樺の樹に寄生するチャガは、その国その地方で呼び名がまちまちだが、中にはサルノコシカケ科に属する異種もある。チャガの品質は、冬虫夏草でもそうであるように大地のミネラルの優劣に起因する。一概にいえば活火山帯に有って地下水が豊富な地形のキノコが薬膳性が高い。
長白山は活火山で地下水が噴出し、これが優れた生薬を育て菌類もきわめて活性する地域である。ロシア人は当地で採れるものをスンガリ・チャガと銘して他のものと区分した。
1gでカップ3杯の濃縮チャガ茶
市場に出回っているチャガは、10~20グラムを20分ぐらい煮出してお茶にしますが、当ショップで販売するツンガリ・チャガ20年ものだとティースプン1杯(1.5g)一つを500mlポットに入れて、熱湯を注ぐだけで濃いお茶が出ます。長く煮出したチャガは成分が壊れたり酸化が進むのでお勧めできません。
こだわりの濃茶をたてるなら、朝お湯を注いだお茶を夜に飲む、夜お湯を注いだお茶は朝に飲むようにしてください。また、日をまたぐ保管は冷蔵庫をご利用ください。