癌細胞のような異常細胞を、切り取る・焼く・破壊するというのがネクローシス医療です

ネクローシス医療について
ネクローシスとは、感染、物理的破壊、化学的損傷、人為的破壊、血流減少などが原因で起きるプログラムされていない偶発的な細胞死をいいます。より具体的にいうなら、細菌の感染による細胞壊死、打撲・衝撃による細胞の破壊、化学薬品による細胞の壊死、手術による細胞の切除などです。
医療を例をとると、癌化した腫瘍細胞を手術によって切除する、また最先端治療と呼ばれるレーザー光線によって腫瘍を破砕する、そして薬剤(抗がん剤)によって癌細胞を破砕する治療法も、ネクローシス医療となります。
抗癌剤のメカニズムを簡略に説明すると、癌化した細胞の壁に抗癌剤の成分が貼りついて化学的損傷を与え、これによって癌細胞を壊死させるのですが、この際に、漏出した細胞内液(プロテアーゼ)が周囲の健常細胞に影響を与えます。この内液の中には新陳代謝の際に、古い方の細胞を消去させる酵素が含まれているからで、これが健常細胞に触れることで損傷を与え、内部の遺伝子を傷つけることが心配されます。
そうなると傷ついた細胞が、新たに多数の癌因子になることが指摘されています。


 
アメリカはネクローシス医療だった
ベトナム戦争を撤収し財政難に陥ったアメリカにとって、年毎に増加を続ける癌には非常に頭を悩ませており、そして1972年に「アメリカがん対策法」を施行することとなりました。
ニクソン大統領が癌による死亡率を半減しようとして従来の医師や製薬会社に新治療法を試みたのですが、癌は減少するどころか、ますます増加したのでした。
ウオーターゲート事件の発覚でニクソンが失脚し、大統領がジョン・フォードに代わったのを機会に方針転換をして、副大統領のジョージ・マクガバン上院議員が提案した「食事革命」を政策の中心としたアポトーシス医療へと方針変換したのです。
戦争終結によって不況になり、さらに、この政策によって国内需要まで落ち込むことから、製薬業界は一気に経営危機に陥りました。そこでアメリカ政府は、救済策として日本にアメリカ医療を推進するようにとの要請をしたと言われています。
日本は敗戦国でありながら沖縄返還を果たしており、経済も上昇機運にあったことから、アメリカの要請を気持ちよく引き受けたのでした。




 

 

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